開運!願いが叶う行者の話

伝統仏教宗派のお寺の住職をしています。 仕事は、お亡くなられた方の供養が中心。ボランティアでお悩み相談を受けたりしています。 し

開運!供養 part38


これが、御先祖さまだと早いのですよ。
信者男性Aさん、結婚する気がまるでなし。
恋愛成就の祈祷依頼を受けてもいません。
よくないことが続き先祖の供養ができていないせいかなと、ご相談がありました。
ボロボロの服を着て、髪の毛は白髪でバッサバサのお婆さんが出てきました。←向こうの方です。


こりゃいかんわ。
全く供養されてない。Aさんのお宅に、仏壇はないそうですが、埃被った仏壇と、草ぼうぼうのお墓が目に浮かびました。


こりゃダメだ。


と感じたのです。


しかし、


そんなその日暮らしのような生活なのに、このお婆ちゃん、なんて言ったと思います。


お上人さま、この子に良縁を授けてください。


と、手を合わせて拝まれたんです。


何という自己犠牲。目がウルウルしてしまいました。


早速、御先祖供養を始めたところ、効果覿面。


身体が弱いのか、毎日会社に行くのが辛い。
慢性頭痛に悩まされていた彼から、
嬉しい連絡がありました。


体調がだいぶ良くなったんですよ。おかげさまで、ありがとうございました。
そして、何と、結婚することになりました!!


よかったね。
おめでとうございます。


例のお婆さんが出てきましたよ。


お上人さま、ありがとうございました。


出てきた時に実はわからなかったんです。
小ざっぱりした、綺麗な和服を身につけて、


まあ、素敵な帯ですね。


ありがとうございます。


昔は、どこぞの大きな商家の奥様だと感じました。