開運!願いが叶う行者の話

伝統仏教宗派のお寺の住職をしています。 仕事は、お亡くなられた方の供養が中心。ボランティアでお悩み相談を受けたりしています。 し

開運!供養 part48

実父の延命祈祷


実父は90歳を越えています。年齢を考えると、いつ亡くなっても不思議ではないわけです。
子どもとしては、1日でも長生きして欲しい。まさに祈る気持ちですよ。


寿命を見ると、あと3年は大丈夫かな?


しかし、
傾眠状態が増えて、食もだいふ細くなって行きました。


これはマズい!


聖天さまに、
天寿を全うさせてください。
まだ、寿命はあるはずだし。


湯浴祈祷を始めました。


浴湯祈祷とは、
聖天さまに、香油をかけて、聖天さまに沐浴祈祷する独特の修法です。
インドで、聖なる河、ガンジス川で身を清めていますよね。
拙寺では、香油を使わずに、温めた桃酒、梅酒、ドブロクなど、甘く風味のよいお酒で、沐浴させていただいています。


お伺いしてもお答えはなし。


しかし、
ある朝、4時半くらいですかね。
バキッとラップ音がしました。
ダメだと、観念しました。
父が挨拶に来たのでした。


土地神さまに朝のご挨拶をしても、帳が下がったまま。


案の定


施設から、父の呼吸が非常に浅くなっているとの電話。


見送られて、静かに眠るように、往生しました。


ですから、何でも叶うわけではありませんよ。


そこは弁えないといけません。